薬による中絶のリスクは低い
妊娠初期であれば、薬による中絶は非常に安全で有効な手段です。薬による中絶を初めとする現代の中絶手法は、正しく用いられる限り、どれも妊娠の継続や出産よりもはるかにリスクが低いものです。世界中で何百万人もの女性たちが、妊娠初期の中絶のためにミフェプリストンとミソプロストールを安全に用いて中絶に成功しています。どちらの薬も、女性の健康に長期的な影響を及ぼさないことが確認されています 。
4薬による中絶を行ったあとで深刻な合併症が起こることはめったになく、仮に合併症が起きた場合でも、自然流産で起こる合併症を治療できる医師ならだれでも治療することができます。しごく稀ながら発生しうる合併症として、大量出血(0,2%) 5, 感染症(1%未満) 6、妊娠継続(9週未満で0.3%)があります。6 これらの合併症は、自然流産の合併症を治療できる医師ならだれでも治療することができます。自然流産は妊娠の15~20%に生じうるため、世界中の医師たちは流産の――あるいは薬による中絶の――治療法を知っています。
中絶薬の使用後に外科手術を必要とした女性の比率(%) |
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妊娠期間 |
ミフェプリストン+ミソプロストール併用 |
ミソプロストール単独使用 |
49日まで |
2% 5 |
14.1% 9 |
50~63日 |
2.5% 5 |
16.8% 9 |
64~91日 |
3.2% 7 |
21.4% 10 |
13~16週 |
7.9% 8 |
29.6% 11 |
17~21週 |
8.8% 8 |
29.6% 11 |