緊急時にはどうすればいいの?
何か 合併症の徴候 が見られたら、医療の助けを求めるべきです。そうした症状は、どんな医者でもどんな医療機関でも治療することができます。医師には、薬による中絶と自然な流産を見分けることはできませんし、どちらの治療法も全く変わりがありません。すべての妊娠の約20%が流産に終わるものなので、流産は非常に一般的な出来事なのです。 1
薬による中絶後に起こりうる合併症 は次の通りです:
- 妊娠が継続 してしまうのは、妊娠9週までの妊娠中絶のうち0.5%未満です。その場合、薬による中絶をくり返してもいいし、外科的中絶を受けることもできます。その妊娠を継続することにしても構いませんが、胎児の形成不全のリスクがあることを 覚えておきましょう。
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不全流産 –薬による中絶を行った女性のうち2~5%が不全流産の診断を受けています。一般的な症状は、膣からの出血や腹痛です。感染の徴候が現れることもあります。不全流産は、真空吸引手術か、ミソプロストールの追加服用で治療できます。
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大量出血 – 過剰な出血のことです。めったに起こることはありません(全体の0.2%15)が、起こったら病院で至急治療を受けなければなりません。出血が多すぎるとめまいが起きたり、気を失ったりします。
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感染- 薬による中絶を受けた女性の1%未満にしか起こりません。一般的な感染の症状は、発熱や悪寒、膣からいやな臭いのするものが出る、しつこい腹痛などです。感染には抗生物質が投与され、吸引手術が必要になることもあります。
合併症のリスクは低く(100人の女性のうち2~5人)、 11 救急医療(大量出血の場合は必要)を必要とする比率はさらに低くなります(2000人の女性のうち1人)。1,15 ただし、できるだけ安全に行うためには、緊急事態や合併症が生じたときに備えて、中絶の進行中はできるだけ医療機関の近くにいることが重要です。 医療機関から遠く離れたところに住んでいる女性の場合、できるだけ1~2時間以内に医療機関に到達できるような場所で薬を服用するようにしてください。医療機関に行くための交通手段(自家用車、タクシー、緊急の場合には救急車など)も考えておきましょう。
可能であれば、流産をしかけている女性が手厚く扱われているのが分かっている病院または医師を選んでください。
医療機関で診てもらうときに、薬を服用したことを医療者に伝える必要はありません。 ただ、流産したようだと言えばいいのです。 流産の合併症の徴候や治療は、中絶の治療と全く変わりがありません。
ミソプロストールは、たとえ服用してから数時間以内でも血液や体液から検出されることはありません。 今回その流産を引き起こすために女性が薬を服用したかどうかは検査で分かると病院側が主張したとしても、それは事実ではありません。 55
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合併症の徴候
薬による中絶後に合併症が生じることはめったにありません 1,15 が、激しい出血が生じたり感染症にかかったりすることもありえます。以下のような合併症の徴候が見られたら、医師の診察を受けるか病院に行ってください: 激しい出血(1時間につきパッドが2~3個以上必要になる状態が2~3時間続いているとき) 痛み止めをのんでも効かないとき、あるいは中絶薬の服用後 2 ~ 3 日間ずっと激しい腹痛が続いているとき 39 度を超える熱あるいは 24 時間 38 度台の熱が続いているとき 膣から正常とは思われない排出があったとき 合併症のリスクは低く(女性 100 人につき 2-5… 続きを読む »