子宮外妊娠をしている場合

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子宮外妊娠〔異所妊娠〕は、受精胚が子宮内(胎内)ではなくどこかほかの場所、たとえば卵管などに着床することで起こります。子宮外妊娠は、妊娠の1.52%に生じ、妊娠6週以降に超音波検査で確認するしかない症状で、これが起こると生死にかかわる問題になります。1

超音波検査を受けられない場合、中絶薬を服用しても症状を悪化させることにはならないため服用すること自体は差し支えありませんが、  子宮外妊娠している場合には中絶薬の効果はありません。その場合、仮に多少の出血があったとしても、妊娠は子宮以外の場所で継続しているため、血塊や妊娠組織は確認できないはずです。

子宮外妊娠は、当初、何の症状も現れないことがあります。子宮外妊娠の症状としては、わずかな膣からの出血や下腹部の痛み(通常、片側のみ)、肩こり、疲れ、めまいなどがあります。こうした症状は、卵巣嚢腫や流産、正常妊娠の場合にも起こりうるため、それだけでは子宮外妊娠をしているかどうかは分かりません。子宮外妊娠が疑われる場合には、妊娠している女性の血中にβHCGと呼ばれるホルモンが出ているかどうかを調べる血液検査と、妊娠6週以降に行う超音波検査で確定診断することができます。子宮外妊娠によって卵管が破裂すると、生死にかかわる問題になるため、救急医療が必要になります。 1,2